「嘘」

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「君が声をかけてくれるのを待ってた」 少女は赤らめた頬をとっさにマフラーで隠した。 その言葉が嘘とも知らずに。 「えっ…な、なんで待ってたの?」 少年は他人の心理を読むのが得意だった。 声をかけた者は皆、嘘の“餌食”となる。 話術と嘘で他人を操るのは、少年にとって容易いことであった。 「君に興味を持ってしまったから」 その言葉を最後に、少年は普通人から異常癖者に変わった。 バチィィィィィン!!! 少年の脳裏に強い電流が走る。
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