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西堀はマメ太のツンツンした茶髪から出ている耳を触る。
「耳、目はいくつ?」
「ふたつ!」
「鼻は何個?」
「ひとつ!」
「腕、足は?」
「ふたつ!……って違ぇよ、先生!見た目じゃなくてー、そいつの喋り方!変だよ、変!!」
大塚が段々イライラしてそんなことを言う。
「うん、そうだな。変か。それじゃあ、今から俺が何を言ってるのか当ててね。
εζξφυДωιθζεΦΧοωЖЕДΟΩΡαζεЭдгЪФфгЯХЭЫёЮЦ?」
「キャーーー!!耳心地悪い!!」
與儀が堪らず耳を塞ぐ。
「そんなの分かるかーーー!!」
「これはニシボリ語だ。」
「分かるかーーー!!」
「わおーーん!!」
とりあえずマメ太も鳴いておく。
西堀はにこりと笑った。
「うんうん、分からないよな。さっきの言葉聞いた時、どう思った?」
「すっげぇ変!!気持ち悪い!!」
「さっき言ったのは、“みんなが幸せにならりますように”って言ったんだ。」
「…ふーん。」
大塚は照れ臭そうに鼻をかく。
「意味を知ったら、どうだ?気持ち悪いか?」
「…別にー。何言ってるのか分かったし。な?」
「うん。私も。全然気にならなくなった。」
西堀はまたニコニコと笑う。
「そう、それが正解だ。」
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