1Dog:お前の名は!

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こうかは、てきめんだ。 いいぞ、良い感じに悲鳴が広がってきた。 他の授業を受けてた人間たちも、何事かと部屋から出てくる。 よし、この調子で耶麻之手所長も、釣られろ!! 「……恵郎?」 大勢のギャラリーの中から、できれば一番会いたくなかった声が聞こえた。 あーあ。どうして来ちゃうかなぁ。 108番。 108番は、唖然として、俺を見ていた。ふらりと、俺に近づく。 「グルルルルルルル…!」 「迂闊に近づくな、108番!!狂犬病なのかもしれないぞ!!」 誰かが、108番にそう告げるが、そんなことは耳に入ってない様子だ。 「馬鹿、そんなわけないだろ、だって、昨日、普通に元気に話してたんだから…」 やめろ、108番。 これ以上、別れを辛くさせないでくれよ。 俺は108番に、精一杯の脅しで吠える。 「ガァウッ!!」 「め、恵郎…」 それでも近づいてくる。 袖を噛みつく。 それでも、近づいてくる。 全く…計画が狂うだろ、どうしてくれんだよ。
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