1Dog:お前の名は!

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「恵郎!」 「恵郎!大丈夫か!」 108番、そして芽次郎が所長室までやってくる。 俺は、床に落ちていたものを口にくわえて、芽次郎に投げる。 「あとは……、たのむ、……ぜ」 「うむ!うむ!しかと受け止めた!受け止めたぞ!」 芽次郎は、それを…『御守り』を、受け取った。 恵郎は血を吐き、その場に崩れ落ちる。 108番が駆け寄ってくる。 「恵郎!嫌だ、死ぬなよ、そんな、こ、こんなことで死ぬ奴じゃないだろ!?」 「……ひゃくはちばん。……いや……」 「やめろ、喋るな…!」 いいや、言わせてもらう。 たとえ、口を縫い付けられたとしても、それだけは。 「お前のほんとうの名前は、 マメ太だ。」
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