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「恵郎!」
「恵郎!大丈夫か!」
108番、そして芽次郎が所長室までやってくる。
俺は、床に落ちていたものを口にくわえて、芽次郎に投げる。
「あとは……、たのむ、……ぜ」
「うむ!うむ!しかと受け止めた!受け止めたぞ!」
芽次郎は、それを…『御守り』を、受け取った。
恵郎は血を吐き、その場に崩れ落ちる。
108番が駆け寄ってくる。
「恵郎!嫌だ、死ぬなよ、そんな、こ、こんなことで死ぬ奴じゃないだろ!?」
「……ひゃくはちばん。……いや……」
「やめろ、喋るな…!」
いいや、言わせてもらう。
たとえ、口を縫い付けられたとしても、それだけは。
「お前のほんとうの名前は、
マメ太だ。」
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