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「じゃ、次、私!よーぎー」
「ぅよーいー」
與儀が楽しそうに身を乗り出す。普段は大人しい子だが、今日は沢山遊んだのだろう。泥だらけで三つ編みがほどけかかっている。
「あーんーなー」
「あーぅんーなー」
「お!凄い!言えた!私の名前言えた!もう一回!あーんーなー」
「あーぅんーなー」
西堀も見ていてうずうずしてくる。
「お、俺も俺も!にーしーぼーりー?」
「しょんしょん!!」
……………………
しょ…?
マメ太は元気いっぱいの笑顔で、西堀に飛び付いた。
「しょんしょん!!」
「え?え?ちょっと待ってね、圭太くん。しょ、しょんしょんって何?ま、まさか、トイレのあの事を言っているわけじゃないよね?こんなイケメンつかまえといてそんな………」
その時、背後で大爆笑の声。
振り替えれば、大塚と與儀が笑い転げていた。
ぴんと合点がいく。
「あーー!お前ら、さては仕込んだな!?」
「ぎゃはははは!!しょ、しょんしょん!!しょんしょん先生!!」
「やめなさい、そんなネーミングギリギリな奴!!」
マメ太は何故かしょんしょんを一番最初に熱血に教えられ、今に至っていた。
もうマメ太の中ではしょんしょんイコール西堀が確立してしまった。
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