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たくさん遊んだマメ太は、ご主人様の圭太が恋しくなった。
圭太はどこにいるのだろうか?
また会えるのだろうか?
西堀に手を引かれ、夕焼けの中体育館へと入っていくと……
目の前に、圭太が現れた!
「!!」
「うおっ!?」
ぐん、と手を引っ張られ、危うく転びそうになる西堀。
ついに手は離れたが、そんなことはマメ太は頭に入らない。
ご主人様だ!
ご主人様だ!
ご主人様だ!
ご主人様が、会いに来てくれたんだ!
目の前のご主人様こと圭太は、少し驚いたような、それでいてとても嬉しそうに手を伸ばしていた。
ご主人様!!会いたかった………!
しかし。
「わんわんわっ………!?」
固い壁にぶつかり、ご主人様、圭太に触れることは叶わなかった。
呆けるマメ太。目の前のご主人様も呆けている。
もう一度会おうとすれば、固い壁に阻まれる。
目の前のご主人様が、みるみる悲しい顔に変わっていく。
マメ太は、ご主人様の泣いた顔が一番辛い。そんな顔してほしくないのに!!
邪魔な壁め!!
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