わんわん。

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「わん!!!」 少し、いやかなりお腹が減った、と思い、マメ太は目を覚ました。 と同時に、いつもと体の様子が違うことに気付く。 体が重い。物凄く重い。一体どうしたというのだろう? はっはっ、といつも口を開けて呼吸しているのに、口に変なものがついている。 「わう…わ、わうわうわうわう、あうわうわうわう!!」 それに、この声。 いつもの自分の声じゃない。 ……………いや、そんなことよりも。 死ぬほどお腹が空いている。 お腹が空いた、すごく空いた。 「あうわうわう……わおーーーーーーん!!!わおーーーーーーん!!!」 マメ太はありったけの声で叫ぶ。 マメ太のご主人様である、少年の名前を。 マメ太のご主人様は、圭太(けいた)といった。いつも隣に居る圭太の姿がどこにも無い。匂いはするのに。 マメ太は急激に不安になる。
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