第1章

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「そう、ゆっくり休んでまた、いつ?明後日?よろしくね。」 「はい…。」 いつもと違う…。いつもは虚しく目を瞑って家に着くのをただ待つだけなのに。 なんか今日は…目が覚めたような気分だ。 とくん…とくん… 何気ない会話なはずなのに、 とくん…とくん… 泣きそうなくらいあったかくなった気がした。 この世界に入ってから暖かい言葉、後部座席にいるから表情はわからないけど、柔らかい声。 胸が苦しくなって来た、鼻が痛い。 風邪かな?ひどく頭がぼーっとする。 「…っっ。」
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