第1章

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「母ちゃーん、俺散歩行ってくるー!!」 「ちょっと海人ー!!あんた暇なら店ば手伝わんね!!」 俺は母ちゃんの叫びを無視して外に出た。 俺が住んでるこの島は地図にも載らないほど小さな島だ。 今は春休みで、もうすぐ高校生になる俺は宿題もねぇから何もする事がない。 どうせ高校に行ったって、同い年のやつは4人しかいないし、親の跡継ぎになるから勉強する意味もない。 そんな事を思いながら俺は島を一周した。 「てかなんでこんな短時間で一周できんだよー。 どんだけちっせぇんだよ」一人でぶつぶつ言いながら俺は歩いていた。 何もする事がなく、 仕方なく俺は浜辺を歩いた。 そこで俺は白い女の子を見た。 これが俺と千明希の出会いだったんだ。
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