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「お前、この島の者じゃないだろ?
この島すっげぇちっせぇから島に住んでる奴の名前はだいたい言えるけどお前の名前は知らねぇ。
あ!!まだ俺の名前も言ってなかったな!!
俺はかいと、海の人って書いて海人だ!!
もうすぐ高校生で16歳だぞ!!
島のおっちゃん達は俺の事ガキって言うけど、
俺だってすっげぇ身長伸びたし俺より小さいガキも結構いるからな!!」
一人で話してる俺を見て彼女は優しく笑った。
その笑顔もまた綺麗だと思った。
「海人かぁ、
素敵な名前だね。」
そう言うと彼女は砂に何か書き出した。
千明希
「…せんめいき?」
「ちあきだよ、私の名前。私も16歳なの、
よろしくね、海人。」
彼女はさっきよりも眩しく笑った。
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