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1982年10月
金髪でサングラスをかけ、米空軍の制帽をかぶり、大佐の肩章のついた制服を着た男が、51歳の独身女性A子さんの前に颯爽(?)と現れた。
(残念ながら、身長は160cmそこそこだったが…)
彼いわく
「ワタシは米空軍の大佐で、英国王室の子孫デス。
アナタと結婚すれば王室から3億円の結婚資金が出る。
ところが、軍の金を使い込んでしまい返済に困ってマス。
とりあえず800万円貸して」と、これがカタコトの日本語。
名前はプリンス・ジョナ・クヒオと名乗り、エリザベス女王の双子の妹(?)と、ハワイのカメハメハ王国のクヒオ王との間に生まれ、今は軍の特殊任務についているという話。
客観的にはかなり、というか、ものすごーく胡散臭い話だと思うのだが、A子さんは彼の話を真に受けてしまった。(!)
あれよあれよという間に結婚話は進んでゆき、気がついたときには手持ちの預金の中から虎の子の800万円を渡していたのだという。
その後も、任務の性格上、連絡先は教えられないと、一方的に電話をしてきては「結婚してくれ」と「金貸して」の繰り返し。
あげくに、翌春の結婚式まで決めてしまった。
(ちなみに仲人は田〇真紀子夫妻。披露宴の司会は小錦というふれこみだったらしい)
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