恩人

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わたしが何者か…? 紬は御影の暖かい腕の中で涙を流した 「僕は今まで…君と出会ったあの小屋について調べてきた そしてその山の近くで2人の少女が攫われたと言う話を聞いた おそらくうち1人は…君の事だ」 「そして…もう一つ大切なことを聞いた… 《その少女たちはは17になる前にある儀式を行わないと死ぬ》 もちろんなんの根拠も無いだろう…でも…君には…幸せでいてほしい…お願いだ…」 涙声で御影は言った とても切なく紬の心を騒つかせる 「……御影さん…ありがとうございます…」 抱き締め返しながら小さく呟く 「わたし…行きたいです…… 知りたいです…」 自分のためを思ってくれる ならばその期待に応えたいと思う 泣きながら御影にしがみつく わたしが何故、あそこにいたのか…そして何者なのか
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