赤い記憶

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真っ黒… それがわたしの憶えている記憶の一番最初 見える景色は全て墨で塗ったように黒かった 手を伸ばしても指先は空を切って何にも触れない なぜこんな空間にいるのか、自分が何者なのかすらわからない ただ感じるのは言い知れぬ恐怖 「助けて…」 唇は言葉を紡ぐ でも自分が何でこう言ったかはわからない 怖い 何一つわからないから怖い
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