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カタッ…
虚空から物音がした
「……おい！だい……ぶか…」
微かに声がする
とても必死で何故か切なくなる声
わたしはその声の方向に目を向ける
何も見えない…
すると今度ははっきりと声が聞こえた
「…今開けるから待ってろ！…」
その言葉とともに何かを壊すような音が耳に届いた
バキ！バキッ！
何者かの破壊によってわたしのいる空間に淡い光が差し込み明るくなってくる
黒が薄くなる…
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