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わたしの体は何者かに支えられていた
…誰…?
目の前の顔の見えない誰かは力の抜けているわたしをおぶさり光が差し込む方向に歩いていく
薄れゆく意識の中、わたしは虚ろな目で暗い小屋の外を見た
山…そして…赤い…
先ほどとは違う赤い景色がわたしの目に飛び込んだ
それは自分の小屋がある山と少し遠くに見える山が炎を上げて燃えている景色だった
「…おねえちゃん…」
またもやわたしの唇は謎の言葉を紡いだ
その瞬間わたしの意識は途絶えた
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それが今から7年前の記憶
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