恩人

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「僕は大きな依頼があって何年か帰ってこれそうに無いんだ… だからこの機に紬は新しい世界を見ておいでよ」 御影は優しく微笑み紬の頭を撫でた 「…わたしも着いて行ってはダメなんですか…?」 裾を掴み黒目を潤ませる 御影さんと一緒にいたい…離れたくない… 紬の中で彼はとても大きな存在 「とても危険なんだ それに…」 御影はそこで言葉を切り、切な気な表情を浮かべた 「紬、君は失った記憶が何か知らないといけないと思うんだ…それにはここでは何も変わらない…」 「君が何者か…わかるから…」 そう言って紬を抱き締めた
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