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きらりはきらりで船内の設備に興味しんしんだった。
船内はいくつかの部屋に分かれていて、意外と狭い。
操縦席が普通の自動車並みに窮屈だ。
本来は2人乗りなのだという。
だから座席も2つしかない。
きらりに加えて偽ヒーローも乗せたから、船内がいっそう狭く感じる。
座席の後ろのスペースにきらりと偽ヒーロー、マキャイナが立っている。
「本当に人形だ。っていうかロボット?」
きらりは前傾姿勢でヒーロー姿の人物、いや人形を見上げた。
「ボクたちの位置を知りたいと言ったであろう? マーカー代わりにその人形を配置したである」
シュプルイアは座席に体を預けている。頬杖をついてきらりを見ていた。
「危険な作業はみんな、こういった人形に任せるなのです」
マキャイナはシュプルイアの座席の後ろに立っている。
シュプルイアの隣の座席は「誰か座れよ」と待っている。
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