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飛行機はゆるやかに落下の角度を変え水平に近づいていく。
青空の中、むくむくと大きな積乱雲やリボンのような飛行機雲がたくさん見える。
遠くには飛行機そのものもたくさん飛び回っていた。
飛行機の群れからいくつかの機体がきらりたちの飛行機に向かってくる。
シュプルイアはすばやく手前のモニタを操作した。
画像が拡大され、飛行機がはっきり映る。
飛行機は小型で、旅客機には見えない。
「あれは空軍の飛行機!」
シュプルイアは顔を正面に戻した。表情が固くなった。青い顔が若干色あせたような感じだ。
飛行機たちの機体の一部がきらめく。
次の瞬間、きらりたちの飛行機に銃弾がたくさん当たった。
「うわっ、撃ってきた!」
シュプルイアは急いで操縦幹をひねる。
機体が大きく弧を描く。
しかし若干間に合わない。銀色の翼がみるみるいろんな色に染まっていく。
普通の銃弾ではないようだ。
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