第17章

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首筋にかかる息と、体を押さえつける重みを心地よいと思うなんて。 「さっきから煽りまくってるお前が悪い」 「煽ってなんか、な...ぁ!」 スウェットから潜り込んできた手が熱くて、今までみたいな抵抗ができない。 「お前は何しても俺を煽るんだよ、夏」 「や、ぁ!」 「いいから大人しく俺にイジメられて、可愛く泣いてればいいんだ」 耳に口をつけて、脳に染み込ませるように言ったあと、 「俺以外の奴にその泣き顔見せたら、相手ぶっ殺すからな」 顔をあげた沢木さんは、明らかな欲情を滲ませて、そう言った。 その言葉で、心と体が喜んでしまった自分。 悔しさと嬉しさの複雑な心境に、涙が滲んだ。
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