第19章

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光希に視線を移すと、哀れんだ表情で俺を見ていた。 いや、ある意味光希も被害者だよな... 「こんな風に繋がるなんて、世間は狭いよな」 「ああ、そうだな」 繋がる? 無理やり糸を引っ張ってきて、何重にも固結びしたの間違いだろ。 無表情の沢木さんと笑顔の雅樹さん。 俺と光希は、この二人の手のひらの上でコロコロと転がされていただけで。 そして、まんまと罠に引っ掛かった俺。
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