第19章

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それでも-- 「だから逃げても無駄だって言っただろ?」 不意に腕を掴まれて、引き寄せられる。 この力強い感触にすっかり慣れてしまった。 「...逃げませんよ、もう」 沢木さんを見上げ、はっきりと告げる。 無理やりでもなんでも、この厄介な人を好きになってしまったんだから、仕方ない。 「そのかわり、こうなった責任はとってもらいますからね」 「当然」 こんな今が幸せなんだからいいとしよう。 end.
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