私の憂鬱

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――――――ピピッピピッカチッ 目覚ましを止めリビングに出ていく。 妙な緊張感のなかお弁当をつくる。 ふと、気づく中身を詰める手が震えていることに… 思わず笑って「私らしくないな。」と呟いた。 その声は私しかいない静かな部屋にうるさすぎるほどに響いた。 お弁当のあまりとご飯で朝食をすませ、支度にとりかかる。 今日は初出勤なのでふだんより丁寧に支度をする。 スーツのシワを取り除き、薄いけど自分なりに研究し可愛くみえるメイクをする。 うん、完璧。そう思って鏡の前でニコッと微笑んだとき ――――――ピンポーン インターホンがなった。 「はーい」 ドアをあけるとそこにはスーツを着ていつもと雰囲気が違う花波が、立っていた。 「準備は…できてるみたいね?笑」 ちょっと人をバカにしたような笑顔でも、可愛いのは花波のずるいところだ。 それを完全にスルーして 「ほら、花波。もう行くよ?」 えー、あんたにしきられるとか屈辱とかわめいてる花波をほっといて先に歩き出した。
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