第2章

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まるで当然のことを説明するような口ぶりだが、はっきり言ってこんな有名な進学校でする事ではないだろう。 本気で学ぶ気がないなら、そういう学校に行けよ。 そう思う。 渚と一流は視線を合わせ、互いに肩を竦めた。 「コーちゃん最近メグムに会ってる?  来週から始まる連ドラ、主演だってね!  さすがメグムだわ!」 「らしいね。  私もこの前聞かされたばっかりだけど…  何だか忙しそうにしてた」 相変わらずだね。笑いあう女子を見ながら、一流が首をかしげた。 「メグムって、  なんか聞いたことはあるけど…  渚、知ってる?」 「ん?…あー、モデルじゃね?」 ふと、実家によく投げてあった雑誌の表紙を思い出す。 割と人気なのだろう、母親の買う雑誌によく載っていて、渚はそれを嬉しそうに読む母親を見て「年頃に合ったものを読めよ」と笑っていた。 「これこれ!  メグムが専属やってる雑誌の最新号!  ほんと、見れば見るほど美しいよねぇ。  実物は更にかわいいけど!」 目の前に飛び込ん出来たのは、すらっとした体型で、栗色に頭を染め、流行の服を完璧に着こなした女。 化粧の所為もあるのだろうが、嫌味のない程度に大きな目と長くつややかな髪は、同じ歳には思えない色気を感じさせる。 それとなく“オーラ”らしきものを感じた。
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