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ファンだって言ってくれてる人たちに
最高の写真を魅せることだけが、
唯一私に出来る
この世界に生まれたことへの感謝と贖罪。
琳浚に胸張って通えるくらいの
知能ではあるつもりだけど、
それを世の中に役立てられる
自信もないしさぁ。
今のところ学業に心配はないし、
続けられるところまでは
続けるつもりだよ。今のシゴト」
自分に合ってるし。斜め四十五度に傾いた彼女の顔。
強気の笑みに圧され、思わず息をのんだ。
暖かい春の日差しの中を、心地よく風が吹いた。
と、背後に突然気配を感じ、渚が振り返ると、
そこには先ほど教室で琳浚進学コースの正体を語った女の姿。
「唯間、これミキさんに渡しといて。
あと、今日シゴト休むって。ヨロシク」
そう言って槙の前に分厚い茶封筒を投げる。
封筒には何か重要な書類でも入っているのか、開封厳禁の赤い文字。
口はしっかり糊で閉じられ、刃物で切らなければ開きそうにない。
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