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?「え?それって出来なかったらどうすんスか?『やっぱり出来ませんでした』って土下座であやまんスか?www」
なんだコイツ。
スゲーウザいんだけど?
燐「出来もしねぇーこと言わねぇーよ。ってか随分頭がたけぇーんじゃねぇーの?ベンチにも入れなくてボール拾いしかさせてもらえてないような一年坊主が意気がってんじゃねぇよ」
?「っ!?テメェー!!!」
あぶなっ!
オレは殴りかかってきた一年坊主を避けた。
燐「そんぐらいでキレるんだ?じゃあいつまで経ってもメンバーどころかベンチにも入れてもらえなそうだな(笑)」
?「ぶっ潰してやる!」
わーお(笑)
ご立腹だぁwww
燐「琥珀くん、下がっててね」
琥「は、はい」
琥珀くんが離れていくのを確認するとオレは暴走しているゴリラと向き合った。
?「何をやっているのかな?君たち。もう、授業の始まる時間だよ??」
穏やかな声だが、微かに殺したような殺気を感じる。
声のする方を見ると意外な人物が立っていた。
燐「……っ!!……理事長……」
理「やぁ、天草くんだったよね?」
燐「あ、はい」
理「この件は見なかった事にしておくから君は早く自分の教室に戻りなさい」
燐「…あ、はい。……分かりました。…その、ありがとうございます…」
オレは理事長に頭を下げて、琥珀くんに手を振ると来た道を戻り始めた。
すると、思い出したかのように理事長は「あ、そうだ」といいオレの名前を呼んだ。
理「……天草くん。今日は部活見に行くから…卓球部の新しい顧問として」
燐「……………え?」
今………なんて??
オレは驚いて振り返った。
でも、理事長はニコリと微笑むと前を向き怯えるゴリラの前まで移動した。
理「って、ワケで私も自分の部活を侮辱されて黙ってる程、心は広くないよ」
?「…………((びくっ」
理事長は更にニコリと笑い、ゴリラを連れてそのまま廊下を歩いて行った。
理事長…地味に怖いな…。
ってか、えっ?
顧問ってマジな感じで理事長!?
いや、うん。…まぁ、確かに忙しいわ。
生徒の資料整理とか忙しくて落ち着かないと部活なんて来れないわ。
…先輩方……新しい卓球部の顧問の先生は理事長でしたよw
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