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だから、この学校ではどの部も二年生と一年生だけで普段の部活をやって、大会前にちょっとだけ三年生が練習にくるだけって先輩の一人に教えてもらった。
つまり、部長も二年生がやってるようなものらしい。
ってか、部長で記録されてる。
そんな話を聞いていると、部活を始める時間になっていた。
……………。
ちょっ!一年誰もこねぇw
ナニコレ…えっ!?
もしかして、これが現実?
燐「あの……先輩、誰も来ませんね」
?「………そうだね」
今、苦笑いしながらオレの問いに答えてくれたは部長代理の平川柚希<ヒラカワユズキ>先輩だ。
?「裏切られた?w」
笑えない冗談を言っているのはこの部活のムードメーカーこと野村悠人<ノムラユウト>先輩だ。
柚「じゃあ行くか!」
悠「りょっ!!」
?「えー、行きたくないよ~」
今喋ったうざってぇのは田辺麻貴<タナベマキ>。オレこの先輩嫌い。
何て言うか……
生理的に受け付けない。
どれくらい嫌いかって言うと些細な事でいちゃもんつけてくる中国人並みに嫌い。
マジキチだし。
あと、問題としてはこのウザイ人がダブルスのペアってことかな。
今の卓球部は三年偶数、二年奇数一年オレ1人。
つまり二年の中の1人が余っている状態の所にオレのみが入部(?)
したことによって必然的にあまりのこの先輩と組むことになってしまった訳だ。
ポジティブに死にたい。
あーだこーだ言っても現状は変わりそうにないから渋々卓球場に移動をし準備運動をして身体が暖まった頃台に入った。
燐「先輩、昨日から気になっていたんですがトロフィーの横にあるケースに入っている2本のラケットは誰のものなんですか?」
悠「あれはこの部活が最も強く、最も最悪だった世代の部長と副部長のラケットだよ」
最も強い世代…か。
でも、なんでその人達のラケットが残っているんだろ…?
柚「この学校で唯一オリンピックでメダルを獲得した二人の先輩が残したこの卓球部の誇りだよ」
学生でメダル獲得!?
確かに誇りだわ!
悠「しかも、部長は生徒会会長で副部長は風紀委員長で更にはどちらも成績優秀でイケメンときたもんだ。いや、知らんけど」
柚「知らないのかよw」
え、天は二物を与えずと云うが与えてんじゃん!二個以上!!
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