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流石の大神先生もここまでは追って来ないだろ。
一息をつき、屋根の真ん中に行くとここにも先客がいた。
先客は寝転がっていて、目を閉じている。
服装からして生徒ではない。
普通にスーツだし…教員の誰かだ。
これは…逃げた方が良いかな。
?「そんなに身構えんなよww」
燐「……っ!…起きていたんですか?」
?「最初から寝てねぇーし。ちょっとウトウトしていただけだ」
そう言い、謎の人物は目を軽く擦りながら上半身を起こした。
燐「見ない顔ですね。教育実習生ですか?」
?「せーかい」
燐「いいんですか?教員が…しかも教育実習生が堂々とサボっていて」
?「いいんじゃん?」
燐「変な人」
?「クスッ、よく言われるw」
燐「オレ、天草燐音です」
?「オレはミキ」
三木?先生かな?
分かんないや(笑)
この後も、鬼ごっこが終わるまでずっとミキ先生と話していた。
オレこの先生となら気が合うな。
ミキ先生は分類的にはイケメンだが黒髪で蒼い眼だ。
金髪とかにしたら凄いモテると思う。
燐「ミキ先生って何歳ですか?」
ミ「今24だよ(笑)」
燐「えっ?」
24で大学生!?
ミ「勘違いすんなよ?オレ高校の時に二年間留学していたからそのせいで二年の遅れを取ったんだ」
燐「頭いいんですね…」
留学ってあれだよな?
外国の学校に行くあれだよな!?
いやー、オレには出来ない。
ミ「でも、来年からは講師としてこの学校で雇って貰える事になったから縁があったらヨロシクね」
燐「はい!」
ピピ――――
長い笛の音…この合図があったということは鬼ごっこの時間が終わったのか。
オレとミキ先生は下に降りて体育館の中に入った。
ミ「燐音くん。もしオレが女だとしたら君は付き合ってくれた?」
燐「さぁ、どうでしょうね?でもオレはミキ先生みたいな人、嫌いではありませんよ?」
ミ「オレも燐音くんの事嫌いではないよ?可愛い顔して裏では恐ろしいことを考えていたりするわけだし…そういうギャップ、オレは好きだな」
燐「……それはミキ先生も同じだと思います」
ミ「ハハハッ、そろそろ体育館に戻らなきゃね」
なんか……心なしか流されたなw
この先生…もしかして自分がネタにされるの、嫌いなのかな…。
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