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―燐音視線―
光「んーとね、閉会式の時にミキからの挨拶をして貰ったんだけど、外見しか見ないヤツはミキのことを毛嫌いしてて、ブーイングの嵐だったんだよ。それにキレたミキは頭から水を被って、スプレーを落として元の色に戻したわけよ。で、水を被ったこともあり、イケメンなアイツは色気が増して、会場がカオスな事になったぞw」
室井先生が簡潔に閉会式であった出来事を教えてくれた。
なんかスゲーwww
ミキ先生かー。面白いなw
樹「結局ミキ先生ってどんな感じの人だったの?」
燐「なんかねー、なんて言うかね…慈愛に満ちた〝海のような人〟…?」
うん。
何て言うか…困ってる人は見過ごせないタイプの人だと、オレの勝手な価値観を押し付けるw
樹「海か…じゃあ燐音は空だね」
燐「なんで?」
樹「なんとなく」
どうしてオレは空なんだ?
光「空か…確かに無限の可能性を秘めてるし、自由人だから空って表現もあながち間違っていないんじゃないか?」
樹「オレなんてどう頑張っても名前の通り〝樹〟だぞ!?」
光「良いじゃん。光合成できるしw」
樹「人間だって光合成できますよ!」
光「出来ねぇーよwそれはただの日光浴だwww」
室井先生のツッコミぱねぇーなw
樹哉のボケも酷いけどさw
燐「オレにもこんなギャグセンス欲しい」
樹「いや、十分あると思うよ?w」
光「まあ、今夜…オレとミキと理事長と飲みに行くんだけど、その時にミキには伝えておくよ〝海のような人〟ってさ(笑)」
燐「伝える意味ww」
でも、ミキ先生にはまた会える気がするな…。
直感だけど。
樹「それより飲みに行くメンバーが凄くない!?」
燐「確かにw」
普通の教員飛ばして理事長出てきちゃったもんな。
光「そうか?あー、役職だけ聞いたら凄いと思うだろうけど、実際はオレは理事長にガキの頃からお世話になってたし、ミキとも中学の時からの付き合いだし…」
樹「ナニソレスッゲェ!!」
燐「あれ?理事長って何歳!?」
若々しい理事長だけど…年齢に関しては全く分からないんだよね。
光「(…ミキが海で天草が空だろ?…海は空があるからあそこまで綺麗に蒼く輝けるモノだ。多分、ミキが恋人にしたいと思っている子は天草の事じゃないだろうか…?)」
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