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なんつーか…。
燐「なんも言えねぇ…」
樹「天草くんって面白いねw」
燐「そうかな?」
この人は鶴橋 樹哉<ツルハシミキヤ>。
オレの同室者で親衛隊に入っているらしい。
親衛対象はオレ達と同じ一年で、確か次席の奴だったかな?
そして、その次席の奴は入学式で新入生挨拶をしていた気がするな。
この学校は変わっていて入学試験で首席をとった奴が生徒会に入って、顔を覚えてもらう為に新入生挨拶もするらしい。
何故、首席の奴じゃなく次席の奴になったか。
それはオレが辞退したからだ。
オレそんなキャラじゃないしw
しかも入学式の日に熱出たし。
樹「天草くんって萌えるよね」
燐「いや、オレ松岡修造じゃねーよ?」
樹「松岡修造www」
光「おい、お前等うっさいぞ」
燐「先生、もっと熱くなれよ!!」
光「それは血圧を上げろと?」
樹「何かが違うwww」
怒られるフラグだわ。
オレの何がいけなかったんだ?
台詞に心が込もってないのがいけなかったのか!?
光「まあいいや。今日は委員会を決めるぞ」
先生がそう言うと教室は一気に話声で溢れた。
委員会か…どうすっかな。
樹「どうする?」
燐「オレは興味無いから寝る」
樹「腐ラグだよ…それ」
樹哉が何か言っていたが睡魔に負けたオレは寝た。
ー15分後ー
樹「起きてー」
誰かの声が聞こえる。
樹「起きてよ~」
燐「んっ?」
樹「あ、起きた♪」
燐「んーっと、何?もう昼か?」
それにしては、太陽の位置が少し低くないか?
光「おい。いつまで寝てンだ?」
燐「え?それは目が覚めるまで」
光「お前、ブッ飛ばすぞ?」
なんか…ガスマスクしているだけあってこの先生めっちゃ怖いんだけど…。
絶対に喧嘩慣れしているよ…この先生。
学生時代はたぶんヤンキーか不良だよ。
燐「暴力反対」
光「お前、学級委員長な」
燐「………は?」
光「お前、学級委員長な」
オレが学級委員長?
あれか…オレは寝ぼけているのかw
全く、オレの担任は何を言ってるんだ?w
燐「もう一回頼みます」
光「お前、学級…くどいわ!」
樹「ナイスツッコミwww」
黒板を見ると確かに学級委員長のところにはオレの名前が書かれている。
……オレが寝てる間に事件が起きた…。
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