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そんなこんなで新入部員は琥珀くん以外に6人も入った。
なんとか廃部の危機は回避したわ。
そして先輩達も安心して自分の将来の為に引退に近い状態になった。
オレは一人しかいないって事もあり、卓球部の部長となった。
あとね、ひとつだけ気になる事があるんだけど、まださ…オレ、一回も新しい顧問に会ってないんだよねw
これ、まずいよね?w
先輩達も顧問がどんな人か分からないまま部活に来なくなってしまったわけだし。
今5月だぜ?
そうとう忙しい人か適当な人なんだろうな。
そして部長は部活が出来ないと(笑)
最悪な部活だよな。
顧問が来なくて部長は部活が出来ないとかさ(笑)
ある日、琥珀くんに新しく作った部活のメニューを見て貰う為に一年フロアに行った。
因みに学年は上履きと校章の色で分けられている。
今の3年生が赤。
オレら2年が緑。
そして1年が青。
って訳でオレがいたらそれなりに目立つよねっていう(笑)
そんな中、琥珀くんの声が聞こえた。
だが、それは彼の優しい声ではなく必死に何かを弁解するような声だった。
琥「お前なんかに何が分かるんだ!!」
?「あ?だって卓球部って前は強かったらしいけど、今はそうでもないじゃん?精々関東大会に行けるってレベルだし?」
琥「…だったらどうした?」
?「よぇークセにスカしてんじゃねぇーよ平ァ。それに今の部長なんか大会にすら出てないんだろ?それって本当は弱くて、それを他の奴にバレないように出ないだけなんじゃねぇーの??」
琥「先輩はそんな人じゃない!!」
あー、なるほど。
オレのせいで琥珀くん…他の部活の奴等に…。
燐「だったら、今度のインターハイでオレは全試合ストレート勝ちをして全国一になってやろうか??」
琥「燐音先輩っ!!?」
燐「…変な誤解を招いたまま後輩に部を託す訳にはいかねぇーしな」
?「へぇーアンタが卓球部の部長か」
燐「あぁ。そうだ」
琥「でも先輩、手首が!!」
まだ完治してないし下手をしたら壊れるだろうな。
でも、後輩に……琥珀くんにこんな不愉快な思いはしてほしくない。
こんな腕くれてやる。
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