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入学から数週間が経ち4月も終わりに近づいた頃、オレは室井先生に呼び止められた。
光「天草、今日の放課後一階の第六資料室に行けよー」
資料室の多さなw
別館ならともかく普通の校舎なのにどうしてそんなに資料室があるのか…というと、職員室では色々スペースが足りないかららしいw
ここは先生が多いからねw
部活の顧問がメインの講師とかもいたりするから。
正式な教員より講師のが多いからな…ほら、塾と学校の掛け持ち的な?w
燐「何でですか?」
光「卓球部の顧問が中学時代に卓球やっていた奴を集めて勧誘するためだ」
燐「いかなきゃダメ?」
光「行かなかったら…」
その続きは〝犯すよ?〟とかでしょ!?
犯すの意味は分かったからもういいよ!!
燐「分かりました!行きますよ!!」
光「よし、いい子だ」
先生に頭を撫でられたが全然嬉しくない。
オレが相手じゃ萌えないしw
言い忘れたが、この数週間でオレはかなり腐ったわw
今日の事だって、資料室に行ったらただのイケメンホストが待ち構えて居るんだろ?
なんだかんだで全て王道のこの学校で王道展開以外が起きることはまず無いだろう。
分かりやすい学校で助かった。
あとは、オレ自身が変な腐ラグを立てなければ何の問題もない。
と、思っていた朝の自分をブッ飛ばしたい。
そして、言い聞かせたい。
そんなに都合よく事が運ぶ程世の中は甘くないと。
放課後、荷物を持って資料室に行くとオレ以外にも呼ばれたであろう生徒が数十人いた。
そして中に入るとそこには……
…………中年のヤクザがいた。
えっ?ヤクザ?
しかも中年っていう…。
オレはなんだか裏切られた気分になった。
ホスト以外にもいたんだな。
ヤクザ先生は髪は短い。
そして眉間のシワがヤバい。
オレもう帰りたい。
何で王道学園なのに普通にヤクザチックな厳つい中年がいるんだよ…。
おかしいだろ。
しゃべり方も怖いし。
話を聞いた限りでは、取り敢えず月曜日に部活動見学に来いとの事だった。
オレ卓球続けるつもり無いんだけどな…まぁ、見学くらいいいか。
軽い気持ち。本当に軽ーい気持ちだったのだが、この見学がオレに大きな影響を出すと知ったのはずいぶん後のお話だ。
……って自分で腐ラグを建設すんなよw
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