☆顧問はヤクザ!?☆

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寮へ帰りながらオレは卓球のラケットとシューズを何処に置いたか考えていた。 多分、寮に持ってきたハズ。 つか、オレ写真部に入る予定なんだけどな。 この数週間、放課後はほぼ毎日写真部の部室に足を運んでいた。 写真部にはオレの中学時代の先輩がいて、クラスの奴も見学に来ていた。 それにやっと写真部に馴染み始めていたのだが…。 ―月曜日の放課後― 他の見学者と一緒に昇降口で待っていると、卓球部の部長と思われる人が歩いてきた。 そして、集団で部活棟に移動し部室で制服からジャージに着替えて今度は卓球場に移動した。 やべー、卓球場なのに暖房設備とか付いてる~流石金持ち校。 先輩達は既に部活をやっていて、その光景を見ていたらオレの心に火がついた。 卓球はもう、半年近くやっていないからブランクがヤバいんだろうな…けど、ボールを打ちたい。 しかも、先輩達は新聞に載るレベルの人ばかりがいる。 こんなに強者が集う場所に今自分がいる。憧れの選手もいる。 オレは名も知らぬ少年と打ち合いをした…が、ブランクがある訳で全然スマッシュが入らない。 これ事件でしょ。 顧「おい、お前ら卓球続けねぇかァ?」 ヤクザが絡んできたっ!! 口調までマジでヤクザ!! 燐「どうする?」 ?「…うーん」 オレは打ち合いをしていた名も知らぬ少年に問いかけた。 顧「あれなら明日も来い!」 オレはヤクザが出してきた、個人情報を書く紙に自分の事(クラス、名前、電話番号など)を書いて今日は帰る事にした。 あ…結局、断れなかったな。 よし!明日は断ろ。 オレ、やっぱり写真部に入部する予定だし。 でも、卓球部の先輩達は皆面白そうなんだよな…。 まぁ、明日も見学に来てそれからどうするか決めればいいか。 次の日、部室に行くと少し時間が早かったからか先輩達とオレしかいない。 先輩は三年生が26人二年生が3人で活動しているらしいが、三年生が部活に来ることはあまりないらしい。 進学にしても、就職にしてもそろそろ進路を決めなきゃいけない時期で、進学組はユトリがあるが、就職組は履歴書を書く練習や面接練習が忙しいらしい。
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