第1章

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そして僕たちは練習室を借りるために、受け付けに行った。 いつも受け付けのおばさんに部屋が空いているか確認してから鍵をもらうのだ。 「あれ、おばさんいねーな。」 受け付けには、練習室の貸し出しは16時30分からと書かれた紙が貼られていた。 「今まだ1時だよ。僕ら空いてるの5限の1コマだけだし、どうする?」 5限は唯一僕らがかぶって授業が自習なのだ。自習以外のやつらは多分今レッスンとかソルフェの授業をしている。 「うーん。…俺んち行くか?」 「後藤んち?近いっけ?」 「おう。歩いて5分だぜ。」
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