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「じゃ、行くか。西門から行こう。こっちなら警備の奴もいないし多分バレない。」
楽譜や楽器をそれぞれ持ち、さっそく僕らは後藤の家へ向かった。
少しすると青い屋根の一際大きな家にたどり着いた。
「後藤の家さぁ、誰かいるんじゃないの?」
と、車が止まっているのを見ながら言った。
「今日は誰もいないはずだぜ。親はどっちも仕事だしな。」
「ふーん。そっか。」
ドアの前に立って後藤が鍵を出す。
ドアの前にいるだけなのに、もう後藤家の臭いがするな。
いや、べつに臭いがきついとかそういう意味じゃなくて。
あれ、自分変態っぽい。
「空いたぞ、先はいれよ。」
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