第1章

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あれ、ヴァイオリンだ。 ワインの横に飾られている。 中に1974年と書かれている。かなり昔のものだな。 この家見ればわかってたけど音楽家は後藤だけではなかった 「これ誰の?」 「血が騒ぐか?笑」 …。 「いや、別に。」 「これは母親の。趣味なんだ。っていっても演奏会にしょっちゅう呼ばれてるけどな。弾くか?」 「ううん、見るだけでいい。」
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