言い表せない瞬間

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「あんた、生理毎月きっちり来てるの?」 「んー、多少前後してるけど、」 「……風邪っぽい感じとかは?」 「んー、」 「胸、張ってるとかは?」 「あぁ、ちょっと過敏になってる気がする」 思いだすように言えば。 彼女は少し微笑んで私の頬をするりを撫でた。 「帰り、薬局とかドラッグストアでも寄らなきゃね」 「……なんで?風邪引いてないよ」 「ふふっ、とも」 「うん?」 「妊娠、してるんじゃない?」 …………。 「えっ!?」 「ちょうどね、うちのスタッフで妊娠がわかった子がいたのよ。おんなじような事言うから、もしかしてって思うんだけど」 ビックリした。 まさか、突然その話になるとは。 でも。 蒼とはいつできてもいいと話はしていた。 けど、どうしても今すぐとも思っていなかったのも事実。 出来たら出来たで、なんて言っていたのも結婚したての時だったっけ。 「とりあえず、とも」 「ん、うん?」 「来週にはもうクリスマスよ?年末年始は病院だってお休みだもの。もう検査できるなら、自分で検査してみるのもありだと思うわよ」
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