予想外に目一杯

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*「予想外に問題外」の続編です* ≪side oda≫ その日、朝からフロアの雰囲気が浮ついていた。 その変な空気に首をかしげつつ、自分のデスクについて。 隣に座る、いつも俺より早く来ている西嶋に声をかけた。 「おはーっ」 「あぁ、はよ」 既にパソコンを立ち上げていたコイツに、そうそう、昨日ちょうど見つけた面白文房具でも自慢しようと振り返り。 「…………」 ぽかん、口開けた俺に。 「なんだ」 「っ、あ、いや」 「視線がうざい」 「うざいとかいうな!っつーか、西嶋」 「だからなんだ」 「お前、メガネ作ったの?」 言いながらふと視線を飛ばしたフロア。 ……なるほどー。 どおりで空気が浮ついてるはずだ。 女子がちらちら視線を送る俺の隣。 もう一度確認して。 「……どうりで」 呟いた俺を完全無視したコイツは気にならないのか!? 女子だけじゃなく、後輩どもまでちらちら見てるその視線をよー!?
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