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……信じらんねぇ。
どうしてこうなった？
最初は単なる勘違い。
ソレが全部すれ違って。
気付けば大きな溝になった。
きっかけは本当に些細なことで。
既に何が原因かもわからない程、本当にくだらねぇ事だった。
しばらく何が起きたか分からなかった。
頭を冷やしたかったのも、ある。
茫然と立ち尽くした俺は、やおらゆっくりソファに座って。
既にすっかり覚めてしまったコーヒーに口をつけた。
……つめてぇ
ため息を吐いて。
窓の外に視線を移す。
寒そうに揺れる窓の下の公園の木に。
やっと、ともが飛び出して行った事に気がついた。
……アイツ、ろくなもん着て行ってねぇだろ。
風邪、引くだろ……
慌ててとったジャケットに腕を通す。
靴箱の上のオシャレな籠には俺のカギしかない。
ともは鍵を持って出て行った。
それなら、ちゃんと帰ってくる意志はある。
単純に飛び出しただけじゃねぇとわかり息を吐く。
だが、じっとはしてられねぇ。
マンションのエントランスを飛び出した。
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