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月曜日。
陽斗さんとわたしは、時間をずらして、それぞれ出社した。
朝のまぶしい光を浴びながら、通勤電車に乗り、いつもどおりに会社へ行く。
顔がにやけないように、わたしは唇を引き締め、眉間に力をいれた。
だって・・・
陽斗さんと、あんな夜を過ごしておいて、すぐに仕事モードになんてなれない。
気が付くと、顔がゆるんでしまう。
ふさがれた、熱い唇。
何度もの、きつい抱擁。
彼を感じる、確かな重み・・・。
つい、数時間前の記憶に、沈んでいきそうになる。
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