第3章 二人の関係 真田と泉編

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相棒じゃないわよね?だって、先輩はそんなに役に立ってないし” “相方・・・じゃ、漫才だわね” 泉は、ん~と考えている。 “アシスタント? いや、違う。取り敢えず、ア行から離れてみよう。 子分?どっちがって? まぁ、これも違う。 付き添い。・・・病人じゃない。 執事。・・・品が無い、似合わない。 どうもどれもしっくり来ない” 色々考えていたら、肝心のピクシーも移動し姿を見失ってしまった。 “しまった!森野先輩がぁぁ ほんっと、真田先輩、役に立たない!!!” 『やっぱ、もういいです!』 泉はそう言うと、電話をブチッと切った。 電話を切られた真田は、茫然としていた。 頭が思うように働かない・・・。 さっきの泉の電話が頭の中でリフレインを起こしていた。 “先輩は特別” “だって、私の『愛』・・・” 「あっっ、あふっ、・・あっあっ・・・」 「真田、どうした?」 過呼吸気味の真田を見て隣の席に今井が声をかけた。 「あっ、あぃ・・愛って・・・・、愛って・・・・どういう・・・事?」 も、も、もしかして??? 泉・・・・ おまえ、俺に気が? 手がプルプルと震え、携帯を揺らす。 心臓がバクバクといつもより1.5倍速で動き始めた。 「愛ぃ?それは!!こういうことだ!!」 今井はニタリと笑うと、左の胸の前に手でハートを作った。 「うっ・・・。」 真田は、真っ赤な顔で口元を片手で抑えた。 「お~い!硬派の真田が愛に目覚めたぞ~」 今井は大きな声で笑って、ヅンヅン肘鉄をくらわす。 “どうしよう・・・” これから、体育で嫌というほど走らされるのに・・・。 これじゃ心臓が持たないよ。 いつまでもドキドキが止まらない真田なのだった。 春はまだ遠い、1月のお話。  終わり*^^* お次は誰を書こうかな。
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