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喘息とは何なのか分からなかったが、僕は分かったと元気に答えた。
母親は、優しい声で欲しいものはないかと直後に尋ねてきた。
「お兄さんとにゃんこに会いたい!」
それが僕の欲しいものだった。
だけど、お兄さんが猫を連れてくることはもうなかった。
僕の体を心配したからだろう。
そして、お兄さんは受験に合格をしてこの街を離れた。
僕が会いたいと思っていた、猫も連れていってしまった。
まだ短い僕の人生のシンボルは猫なのだ。
だから、僕はクロを求めたんだ。
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