第十九話~僕の幸せとは?その二~

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彼女は病室のベッドの上から僕をじっと見つめている。 僕のプロポーズに返答しない。 僕は彼女の手を握る。 「子どもが授からないのは残念だよ。だけど君が生きていたよかった。だから……だから……」 彼女は僕の手を握り返す。 「私は……私は……あなたとの子どもが欲しかった……」 「うん……」 握られていない手で彼女の頭を撫でる。 「確かに僕の責任だ……。だけど、君の人生を僕以外の男に渡す気はない。君の残りの人生を全て僕にください」 わぁと彼女は僕の手に顔を押し付けて声を出して泣いた。 「あなたは卑怯です!いつも、そうやって私の好きを大きくさせる!そんな、あなたからどうやって離れろというのですか!」 僕は彼女の頭をもう一度撫でる。 「……僕ばかりが君にぞっこんだと思ってた……。君の心が聞けて嬉しいよ」 彼女は涙で顔を真っ赤にしている。 でも、やはり僕の彼女だ。 その次の言葉に僕は驚く。
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