第二十話~君の幸せとは~

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「なんで!」 僕は神猫の空間で叫び声をあげた。 シロが心配そうに僕を見る。 「クロ、平気?」 僕とシロは神猫のお仕事の合間にご主人の様子を見ていた。 ご主人は彼女と仲良くコーヒーを飲んでいた。 僕とシロも真似をして、つくも神たちにミルクたっぷりの紅茶を淹れてもらってくつろいでいたんだ。 少し街の様子をのぞける鏡から目を離した隙にご主人の叫びが聞こえた。 僕は慌てて鏡をのぞく。 するとご主人の彼女が倒れていた。 そこで僕は気付いたんだ。 これが僕の神猫のお仕事をサボった罰なんだと。 僕は空に向かって声をあげる。 「上の神様!てっぺんの神様!あの子を助けて!こんな罰ないよ!このままじゃ……」 死んじゃう! 僕の声はそれを言えなかった。 シロが僕の口をふさいだからだ。 「クロ……。めったなことは言わんといて……。クロの身に何かあったら、うち、我慢できんよ……」
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