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僕はてっぺんの神様の威圧に耐えられず気を失ったはずだ。
多分、今は寝ているのだろうけど、なぜ、こんな夢を見るのだろう。
どう見てもここは、ご主人の彼女の病室だ。
夢だからか、僕は彼女の膝の上でうずくまっている。
「……ねぇ。お姉さん……」
試しに声をかけてみた。
よかった人の言葉だ。
一瞬だけど神猫をお払い箱になったかと思った。
「なぁに。クロちゃん」
どうして僕の名前を知っているのかな?
「どこかで僕に会ったことあったっけ?」
「会ったことはないけど、いつも絵で見てるから……。あの人は本当にあなたを上手に描いたのね……。本当にそっくり……」
僕は喉を撫でられてゴロゴロと喉を鳴らしてしまった。
どうして、こんな夢を見るのだろう。
「ふふ……。不思議そうな顔をしてますね。大丈夫。これは間違いなく夢だから」
街の様子を眺められる鏡から見ても思っていたけど、この人は本当に不思議な人だ。
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