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「夢だから僕が話しても驚かないの?夢だから、そんな嬉しそうな顔をしているの?」
彼女は、くすくすと笑う。
「夢だから全て許せる……。そんな訳ないでしょう?夢だからこそ、人は厳しくあるべきです。今、私がクロちゃんとお話ししているのは、あなたのいうてっぺんの神様が私にくれたプレゼントですよ」
「どういうこと?」
「お告げって言うのかな?お前らの結婚の立役者に会わせてやろうって、ついさっき夢の中で言われました。ただし、夢の中でという条件付きで……」
「そうなんだ……」
僕は撫でられる喉が気持ちよくて軽く言葉を返した。
でも、なぜてっぺんの神様はこんなことをしたのだろう。
「クロちゃんは私より旦那様に会いたかったかな?でもね、それはダメなんだって。そうすると旦那様が努力をさぼりだすかもしれないって、てっぺんの神様が言ってました。そんなこと、ないのにね」
僕は話を聞いて夢でも忘れていてはならないことを思い出した。
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