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「お姉さん、ごめんなさい……。僕のせいで赤ちゃん出来ない体にしてしまって……」
お姉さんは、僕を抱き上げて僕の顔をのぞきこむ。
「気にしないで。てっぺんの神様から聞いたけど、今まであの人を守ってくれてありがとうね。でも、いくら、あの人が好きだからってお仕事サボってまで構ってちゃダメですよ」
僕はうん……ありがとうと小さく呟いた。
「それとね……。結婚おめでとう!」
彼女は僕にキスをする。
「プロポーズされたけど結婚はまだなにありがとうね……。でもクロちゃん、今まで気を失っているって聞いたのに、なんで分かったの?私が倒れたあたりからでしょ?」
「だって、ご主人のことを旦那様って呼んでるじゃん。流石に分かるよ!」
彼女はまた僕を膝の上に置いて頭をなで始めた。
「クロちゃんは賢い子なんだ……。だから旦那様も夢中だったのね……。ねぇクロちゃん、クロちゃんは神猫なの?」
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