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退院して一週間という短い時間だったというのも不安だ。
僕は彼女の体調が落ち着いてからと考えていたが、うながしたのは彼女自信だ。
「早く、あなたのお嫁になりたい……」
そう言われて僕も予定を早めてしまった。
僕は思っている以上に単純らしい。
二つ返事でOKを出した。
だって男冥利に尽きるだろう?
惚れた相手にそんなことを言われたら。
そして僕らの婚姻届は無事に受理された。
それを伝えられた瞬間、彼女は僕に向かって頭を下げた。
「これから一生、宜しくお願いしますね。旦那様」
僕は慌てる。
「頭をあげて!そんな、かしこまることないよ!僕らの間で!」
彼女は頭をあげて、くすくす笑う。
「そんな慌てることでした?あなたって本当に面白い」
どうやら僕は夫婦になった瞬間にからかわれたらしい。
もう長い付き合いなのに僕は彼女の一挙一動に大慌てをする。
こんな僕をよく選んでくれたものだ。
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