第二十三話~神猫の決意~

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僕は神猫クロ。 ご主人のお嫁さんと夢でお話ししてから一月たった。 僕は昼も夜も関係なく神猫のお仕事を必死でこなしていた。 神様だから寝なくてもいいと思う人もいるだろうけど実際は疲れたときは寝ている。 でも、もう僕はもう一月寝ていない。 シロと上の神様は心配してくれるけど僕はじっとしていられなかった。 シロも上の神様も原因は何か知っている。 僕が神猫のお仕事をサボった罰でご主人のお嫁さんが子供が出来ない体になったことだ。 ご主人のお嫁さんは気にしなくていいと言ってくれたけど、気にしないわけがない。 ご主人は子供が出来なくても彼女をお嫁にもらった。 ご主人はあんなに子供好きなのにお嫁にもらったんだ……。 僕のご主人は大人になってカッコよくなった。 僕の最後のご主人はカッコよくなったのに僕はどうだろう。 神猫としていまだにシロにかなわない。 シロのほうが先輩だからってどこかで思っていた。
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