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その一時間後、機械音は消えた。
そして、おばあちゃんの命も終わりを告げた。
そばで最後まで頑張ってくれた医者は、おばあちゃんの死を確認して御臨終ですと僕らに告げた。
僕の目から涙があふれた。
母親も父親も唇を噛んで泣いていた。
僕は下を向いて小さく呟いた。
「我が儘を言ってごめんなさい……」
おばあちゃんは、僕のことを心配してクロを預かろうと言ってくれたのだ。
もう、おばあちゃんがそんなことを言うことはない。
もし、僕の喘息が酷くなってクロと離れることになったらクロはどうなるのだろう。
そんなことを考えたら無意識に口に出た。
そして、僕は本当におばあちゃんが好きだったのだと、再確認した。
おばあちゃんのお葬式は順調に終わっておじいちゃんと同じお墓におばあちゃんは入った。
父親と母親は、お葬式のあと、しばらく元気がなかった。
二人ともおばあちゃんが好きだったのだろう。
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