第1章

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そこにいたのは "鳥 " だった。 「はぁ…。なんだ、ただの鳥か。」 びびりすぎだよ…俺。 俺は鳥に近づく。 え? 傷かな? 鳥には傷があるみたいだ。 よく見ると傷が酷い、 えぐられたような?そんな傷。 傷からの出血が止まらない…。 俺、止血なんてできないし、 どうしよう…… ていうか、 普通こんな酷い傷出来るか? さっきドスッっていってたけど、そのとき出来た傷か? 「う~む…。」と、うねる。 ふと、 上を見ると巣があった。 この鳥の巣かな。 そういや、さっきから小さいけど鳴き声がする。 この鳥、親鳥なのかも。 うーん。 ひながいたらエサがなくて死んじゃうかも…。 久しぶりに木に登ってみようか…。 怪我しなきゃいいけど。 「ふぅ。 やるか。」 まずは、 木のくぼみに足を乗せてっ ズズッ っっ。 本当に大丈夫か俺。 はじめから滑るとは…。 こんなに木に登るのって難しかったっけ。 靴か?靴がいけないのか? そんなことより早くやろう。 腕まくりをして、もう一度木を見る、 なんかさっきより高くみえるよ~…。 「よしっ。やろっ。」 木と何分か格闘してやっっと登れた。 覗き込むと、案の定 ひながいた。 あと、卵も何個かあるな。 んっ? なんだあれ? 俺は巣により顔を近づけた。 「! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !」
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